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パナソニックの薬運びロボット「HOSPI(ホスピー)」2015年より運用開始

パナソニックの薬運びロボット「HOSPI(ホスピー)」2015年より運用開始 Ref:メカ沢新一

パナ、薬を運ぶロボット「ホスピー」開発 院内を“1人”で動き回る

 パナソニックが、昨年10月に病院用に開発した運搬ロボット「HOSPI(ホスピー)」を、京都や兵庫、静岡、愛知など全国15府県の病院に導入する方向で契約交渉している。人手不足に悩む地域の医療機関は多く、薬や血液を安全に安く運んでくれるロボットの人気は高まりそうだ。…

 病院では一般的に、看護師や薬剤師が薬を直接持ち運ぶか、空気の圧力でカプセルを送る「気送管」などを使って運んでいる。ただ、気送管は、故障などのトラブルが起きると迅速に運搬できなくなり、年数千万円程度の維持費もかかる。

 ホスピーの本体価格は1台約1000万円。大掛かりな設置工事は不要で、システム全体を含めても数千万円程度の導入費用で済む。パナソニックは「松下記念病院」(大阪府守口市)に5台を試験導入し、安全性も確かめた。運用を始める2015年度に10億円の売上高を目指す。

出典:SANSPO.COM

病院内を愛らしいロボットが動き回る――パナソニックが未来の病院を提案

  東京ビッグサイトで開催された国際モダンホスピタルショウ2013(7月17~19日)で、パナソニック新規事業推進プロジェクト ホスピタルアシストロボットチームの北野幸彦氏が、病院内自律搬送ロボットシステム「HOSPI」を紹介した。同ロボットは松下記念病院の要望で開発されたもので、これまで同病院と埼玉医科大学病院で実証運用が行われてきた。その成果を受けて、今年中に正式販売が開始される予定という。…

 「ロボットを作る自信はある。しかし、病院に物販搬送のためのロボットを導入していいのか、導入後安全性をどう確保するのか、看護師などのスタッフが運用できるのか、懸念や不安が大きかった」と北野氏。そこで、現場のニーズに基づいて病院スタッフとメーカーで、コンセプトづくりから一緒に検討したという。

 「患者をはじめとする来院者、職員すべてにロボットがいいものだと受け入れられることと、笑顔があふれる未来の病院に相応しいロボットであることが重要。ロボットの存在が“ホスピタリティ”でなくてはならない。優しさを持った誰からも受け入れられるデザインで、機能も信頼・迅速・安全を重視というコンセプトで開発した」と説明した。…
 
  具体的に実装されている機能的な特徴としては、以下の点が挙げられる。
(1)薬剤部で利用する際の薬剤トレーセットはスタッフのIDカードによって自動ロック扉を施錠し、受け取る側もIDカードで解錠して取り出す
(2)搬送先はタッチパネルで指示
(3)病院内地図情報を基に自律走行し、付属したカメラの映像が送信されるので、走行監視が可能
(4)走行環境の明るさに左右されず、夜間でも薬剤搬送にも対応
(5)患者、車椅子、ストレッチャーなどに出会ってもセンサーが検知し、安全に回避してすれ違う
(6)エレベーター管理システムと連動し、搬送用エレベーターを自律コントロールして別の階に移動可能
(7)ナースステーションなどに到着すると、天井などに設置した案内灯が点滅して通知する


 HOSPIは、2年間の開発期間の後、3年間にわたって実際に病院で実証運用を行って、有効性を確認してきた。松下記念病院で、薬剤運搬用に2台を運用。1年3カ月の間に6520回の搬送がHOSPIで行われ、累積走行距離は863キロメートルに及んだ。…
 
 「従来の薬剤搬送では、看護師が1日18回ほど受け取りに行っていたので、HOSPIの利用により1日約6時間の搬送作業時間を本来の看護業務に充てられるようになった。また、従来の搬送システムと比較してメンテナンスが容易で、エアーシューター保守専任メカニックが常駐する必要もなく、維持費の削減にもつながっている」(北野氏)。

 また、埼玉医科大学病院で実証運用した血液・尿検体の搬送業務では、検査技師の巡回回収作業をHOSPIが代行した。走行距離は、月間92キロメートルに達した。北野氏は「検体回収はエアーシューターなどが使えないため、人手に頼るしかなかったが、安定した自律走行ができるHOSPIの利用により、検査技師の大幅な業務削減を実現した。HOSPIは一定姿勢で運ぶので、検尿カップのまま運べる。搬送用特殊スピッツに移し替える必要もなく、通常のスピッツやラックのまま搬送できた」と説明する。

出典:日経デジタルヘルス

これシェアとっちゃえば他社が参入しずらいから
パナソニックにとってけっこういいビジネスになるかも
病院もこういうイノベーションによって患者によりよい
サービスが提供出来るようになればいいですね


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