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【がん予防】アスピリン2年間投与で大腸ポリープ再発率40%減少

【がん予防】アスピリン2年間投与で大腸ポリープ再発率40%減少 Ref:たれみみ骨董店店主より(。>ω<。)ノ

アスピリンに新たな期待 がん予防の臨床報告相次ぐ

 ここ数年、アスピリンを用いたがん予防の臨床試験の報告が相次いでいる。日本でも先月、厚生労働省研究班がアスピリンの大腸ポリープ(腺腫)抑制効果を明らかにし、大腸がんの予防につながることが期待されている。(平沢裕子)… 

 アスピリンは欧米で実施された複数の臨床試験で、がんによる死亡リスクを低下させる効果があると報告されている。中でも、英オックスフォード大のチームの研究が有名で、2010年に医学誌『ランセット』に掲載された研究では、アスピリンを5年以上服用した人は、服用しない人に比べ大腸がんによる死亡率が約半分近く減ったことが報告されている。

 日本でもアスピリンのがん予防効果を探る臨床研究が厚労省第3次対がん総合戦略事業の下、国立がん研究センターや京都府立医大など国内19施設が参加し、平成19年から実施。国立がん研究センター研究所がん予防研究分野の武藤倫弘・ユニット長は「アスピリンは欧米における大腸ポリープの再発を抑制することが分かっているが、日本人を含むアジア人で同様の効果があるかは分かっていない。研究は、日本発のがんの予防薬を出すことが目的でもある」と説明する。

喫煙者には逆効果

 研究は、大腸がんへ進行する可能性の高い大腸ポリープを摘出した患者311人について、アスピリン、またはプラセボ(偽薬)を2年間投与した後、大腸ポリープの再発を減らせるかを検証した。使われたアスピリンは、医師により抗血小板薬として処方されている薬剤(有効成分はアセチルサリチル酸、100ミリグラム)。結果は、アスピリンを飲んだグループはプラセボに比べ、再発リスクが約40%減少した。ただ、喫煙者ではアスピリンの服用により大腸ポリープが増加することが示された。

 京都府立医科大学分子標的癌(がん)予防医学の石川秀樹特任教授は「大腸ポリープの再発予防におけるアスピリンの有効性が日本人でも示されたのは大きな成果」と喜ぶ。ただし、今回の結果は「アスピリンが大腸がんを完全に予防する」というものではなく、「アスピリンには消化管出血などの副作用を起こす危険もある。自己判断での服用は絶対にしないでほしい」(石川特任教授)…
 
 国立がん研究センター中央病院内視鏡科の松田尚久医長は「今回の結果は大腸がんの化学予防法の確立を期待させるものだが、さらに大規模な検証が必要だ」と話している。
 

出典:MSN産経ニュース

がん死亡リスク、アスピリン常用で大幅減、英大研究

【12月7日 AFP】アスピリン(アセチルサリチル酸)を服用することでさまざまな種類のがんによる死亡の危険性を大幅に減らすことができるとの研究が、7日の英医学専門誌「ランセット(The Lancet)」に発表された。

 論文を発表したのは英オックスフォード大学(University of Oxford)のピーター・ロスウェル(Peter Rothwell)氏らの研究チーム。同チームは以前、鎮痛剤として知られるアスピリンに大腸がんの予防効果があることを突き止めていた…

 研究の結果、最もがんのリスクが減ったのは5年間服用した場合で、がんの種類にもよるが死亡リスクは30~40%減少した。

 また、20年間の継続服用で、がんで死亡するリスクは21%も少なくなっていた。前立腺がんで10%、肺がんで30%、大腸がんで40%、食道がんでは実に60%少なくなった。

 しかし、肺がんと咽喉がんの予防効果は非喫煙者にみられる腺がんにしか認められず、胃がんと脳腫瘍については、これらの疾患で死亡した被験者が少なかったことから定量化が困難だったという。

 アスピリンの服用開始から効果が出るまでにかかる期間はがんの種類によって異なり、咽喉がんとすい臓がん、脳腫瘍、肺がんは5年、胃がんと結腸直腸がんは約10年、前立腺がんは15年だった。

「長期的に考えた場合に最も重要な点は、アスピリンのような簡単な化合物でがんが予防できるという原則を発見したことだろう。(化学療法ならぬ)『化学予防』が現実的な目標になった」(ロスウェル氏)

出典:AFPBB News

以下、Twitterでの反応

アスピリンは1897年にバイエル社が発売開始し、
1907年に武田商店(のちの武田薬品)が日本での販売権を手にして大儲け・・・
その後ドイツが第一次世界大戦で敗戦し、1919年ベルサイユ条約で
バイエル社はアスピリンの商標権を連合国に没収された


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