グラクソ、重症ぜん息の治療薬が第3相臨床試験で好結果
【ロンドン】英製薬大手のグラクソ・スミスクラインは12日、重症のぜん息治療薬が2つの第3相臨床試験で良好な結果を示したと発表した。今年中に世界の規制当局へ承認申請の提出を目指す。
最初の第3相試験でメポリズマブ(一般名)は重症でしばしば危機的な「好酸球性ぜん息」の患者の発作頻度を減少させた。同薬を静脈注射で投与した患者群で重症な発作頻度がプラセボ(偽薬)投与群と比べ47%減少した。高用量の静脈投与群では臨床的に有意な発作の割合が53%減少した。
2つ目の第3相試験で、メポリズマブを4週間ごとに投与した患者群は、気道の腫れを縮小させるため毎日服用する経口のコルチコステロイドの投与量を減らすことができた。投与開始から20〜24週の時点でメポリズマブ投与群はプラセボ投与群よりも投与量を減らすことができた。
グラクソの呼吸器系治療薬部門の研究開発責任者デイブ・アレン氏は「グラクソにとって、重症のぜん息向けの吸入でない治療薬ではこれが初めてであることに胸躍るもので、年末までに世界で承認申請を進める」と述べた。…
グラクソは呼吸器系疾患の治療薬では業界最大手。主力製品は「アドベア」(欧州での商品名は「セレタイド」)で全売上高の20%を占める。
アドベアは英アストラゼネカや米メルクとの競争で米国シェアを奪われている。欧州では、ドイツ、スウェーデン、デンマークですでにアドベアの後発版が承認されている。グラクソは昨年、COPD治療薬「アノロ・エリプタ」と「ブレオ・エリプタ」の承認を取得した。
出典:WSJ.com
ぜん息はつらいので良い薬がどんどん出来るといいですね
ちなみに風邪薬でおなじみのコンタックもグラクソスミスラインの製品
【細かすぎて伝わらないコンタック】